■ 世界最新ニュースと最新論文

食品微生物分野の最新の注目論文と世界の最新注目ニュースを紹介します。

■ 世界最新ニュースと最新論文
魚肉練り製品でリステリア食中毒発生(デンマーク)

 デンマークで発生したリステリア菌の集団感染の原因食が魚肉練り製品であることが判明しました。2022年8月中旬から10月にかけて、デンマークでは、リステリア菌の同一遺伝子型を原因とするリステリア症患者7人を記録しました。これらの患者から採取したリステリア菌の遺伝子型は魚肉練製品から分離されたリステリア菌の遺伝子型と一致しました。

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サーモン寿司を原因とするサルモネラ食中毒発生(米国)

 2022年10月19日、米国FDAは、カリフォルニア州およびアリゾナ州で、寿司レストランで提供された新鮮な生鮭を原因としたサルモネラ食中毒が発生していることを報告しました。現在、米国FDAは、CDCおよび州・地域の衛生機関とともに調査中です。

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米国は生鶏肉のサルモネラ菌の微生物規格基準設定の検討を開始

 米国農務省(USDA)の食品安全検査局(FSIS)は、生鶏肉中のサルモネラ菌汚染微生物規格基準設定に関しての検討を着手しました。2022年10月14日、鶏肉製品に含まれるサルモネラの制御を検討するための新戦略として「規制の枠組みを検討中」と発表しました。この発表の3基本方針の1つに鶏肉のサルモネラ微生物規格基準の設定が盛り込まれています。生鶏肉中のサルモネラ菌に関しての微生物規格基準を設定することに消極的だったUSDAの画期的な方針転換と言えそうです。

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ウェンディーズのハンバーガーのロメインレタスが腸管出血性大腸菌の広域食中毒の感染経路として浮上(米国)

 米国CDCは、2022年8月19日、米国複数州で発生中の腸管出血性大腸菌O157:H7の広域食中毒の感染経路として、ウェンディーズ( Wendy’s restaurants)のハンバーガーに使われているロメインレタスの可能性があると発表しました。特定の食品がこの集団発生の原因であることはまだ確認されていませんが、患者の聞き取り調査によると、多くの感染者が、発病前にウェンディーズ でロメインレタスを使ったハンバーガーやサンドイッチを食べたと報告しています。

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パン粉をまぶした生鶏肉にサルモネラ菌の微生物規格基準設定(米国)

 日本でも米国でも生の鶏肉を原因とするサルモネラ菌やカンピロバクターの食中毒は深刻な問題です。ただし、鶏の生肉は、消費者が加熱調理をする前提で販売しています。したがって、これまで生の鶏肉については、サルモネラ菌やカンピロバクターに関する微生物基準は設定されていません。 これに対して米国ではかねてから消費者団体や有名弁護士事務所が農務省に対して微生物規格基準を設定するように、強い要望書が提出されていました。この度、生の鶏肉を用いた小麦粉製品について、初めてサルモネラ菌についての微生物規格基準が設定されることになりました。

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米国で発生中のリステリアのアウトブレイクの原因としてアイスクリームが浮上

  2021年から2020年にかけて米国で発生中の10州にまたが原因食品不明だったリステリアの広域アウトブレイクの原因食品は、アイスクリームの可能性が高いことを、米国CDCが発表しました。 2022年6月30日現在、23人の患者が確認されており(22人入院)、うち1人が死亡しています。また、別の患者は妊婦で、この感染症が原因で赤ちゃんが死亡しました。

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ノロウィルスの新たな感染経路としての唾液感染

 ノロウイルスも含めて、一般に、食中毒の微生物は唾液感染はしないと考えていられています。食中毒微生物は糞便由来で排泄され、食品や人の手指などを通じて、再度、人間に感染します。ところが、 2022年6月29日に発表されたネイチャー誌はこの常識を覆しました。米国国立衛生研究所のゴッシュ博士らは、ノロウィルスは唾液から感染することをマウスモデルで証明しました。

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ドイツでは最もリステリア菌感染しやすい食べ物はスモークサーモンである

リステリア菌に汚染されたスモークサーモンおよびグレービングサーモン製品が、ドイツにおけるリステリア症感染の深刻なリスクとなっているようです。ドイツでは、10年の間に20件以上のリステリア症のアウトブレイクがサーモン製品に関連しています。原因食品が特定されなかったアウトブレーク事例も含むと、スモーク魚を原因とするリステリア感染症の件数ははもっと上がるのではないか危惧されています。

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中国における妊婦やその他の人々のリステリア菌食中毒と食べ物の関係

中国では、現時点で、リステリア菌によるアウトブレイクは確認されていません。したがって、リステリア菌と食べ物との関係についてほとんど分かっていません。この状況は日本と似ています。しかし、病院レベルの調査ではリステリア感染患者は、妊婦を中心に数多く確認されています。この点も、日本の状況と同様です。このたび、中国人のリステリア菌感染にとって危険な食べ物や食生活習慣の一端が明らかになりました。北京疾病予防管理センターのニウ博士らの報告(2022年2月出版)です。

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米国でまたピーナッツバターによるサルモネラ食中毒が発生しました

米国でピーナッツバターによるサルモネラ食中毒が発生しました。2022年5月25日現在、12州から合計16人のSalmonella Senftenbergのアウトブレイク株への感染が報告されています。米国では2006年から2012年にかけて、3回もピーナッツバターによるアウトブレイクが発生しています。当時のオバマ大統領がテレビ出演し、繰り返されるアウトブレイクを防げないFDAを非難したことなどでも知られています。あれから10年、またしても、ピーナッツバターによるサルモレラ食中毒が繰り返されてしまいました。

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