■ 世界最新ニュースと最新論文

食品微生物分野の最新の注目論文と世界の最新注目ニュースを紹介します。

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ドイツでは最もリステリア菌感染しやすい食べ物はスモークサーモンである

リステリア菌に汚染されたスモークサーモンおよびグレービングサーモン製品が、ドイツにおけるリステリア症感染の深刻なリスクとなっているようです。ドイツでは、10年の間に20件以上のリステリア症のアウトブレイクがサーモン製品に関連しています。原因食品が特定されなかったアウトブレーク事例も含むと、スモーク魚を原因とするリステリア感染症の件数ははもっと上がるのではないか危惧されています。

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中国における妊婦やその他の人々のリステリア菌食中毒と食べ物の関係

中国では、現時点で、リステリア菌によるアウトブレイクは確認されていません。したがって、リステリア菌と食べ物との関係についてほとんど分かっていません。この状況は日本と似ています。しかし、病院レベルの調査ではリステリア感染患者は、妊婦を中心に数多く確認されています。この点も、日本の状況と同様です。このたび、中国人のリステリア菌感染にとって危険な食べ物や食生活習慣の一端が明らかになりました。北京疾病予防管理センターのニウ博士らの報告(2022年2月出版)です。

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米国でまたピーナッツバターによるサルモネラ食中毒が発生しました

米国でピーナッツバターによるサルモネラ食中毒が発生しました。2022年5月25日現在、12州から合計16人のSalmonella Senftenbergのアウトブレイク株への感染が報告されています。米国では2006年から2012年にかけて、3回もピーナッツバターによるアウトブレイクが発生しています。当時のオバマ大統領がテレビ出演し、繰り返されるアウトブレイクを防げないFDAを非難したことなどでも知られています。あれから10年、またしても、ピーナッツバターによるサルモレラ食中毒が繰り返されてしまいました。

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フランスで発生した冷凍ピザによる腸管出血性大腸菌アウトブレイク

2022年3月から4月にかけてフランス全土で冷凍ピザによる腸管出血性大腸菌感染が発生しました。2022年4月25日現在、55人の患者が確認されています。ほとんどの患者は子供たちです。溶血性・尿毒症症候群(HUS)注)も多くの子供たちが発症し、死者も2名出ています。また意識不明の植物状態の子供たちもいて、現在フランス全土で大きな心配時となっています。世界最大の食品・飲料会社のネスレ社の傘下のブイトーニ社の冷凍ピザが原因であると当局は推定しています。現在フランス公衆衛生当局によりついてこの工場の衛生管理状態について調査中です。

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チョコレートを原因とするサルモネラ菌食中毒がヨーロッパで発生

チョコレートによる細菌性食中毒はほとんど起きません。しかし、2022年4月に、チョコレートによるサルモネラ菌の多国間アウトブレークがヨーロッパで発生しました。子供向けのチョコレート(イタリアの食品会社フェレロのキンダーチョコレート製品)によって、EU9か国とイギリスで合計、約150人の子供たちがサルモネラ菌に感染しましています。同社のベルギー工場から出荷されたチョコレートが原因です。本記事は欧州食品安全機関と欧州疾病予防管理センターが2022年4月12日に発表した中間報告の内容を紹介します。

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欧州食品安全機関(EFSA)は食品の高圧処理(HPP)の効果について評価書を発行しました

 食品の高圧処理は、食中毒の原因や食品を腐敗させる微生物を死滅させる非加熱の食品保存技術です。高静水圧処理(HHP)または超高圧処理(UHP)とも呼ばれています。2022年3月8日に欧州食品安全機関(EFSA)は高圧加工食品の安全性と効果、特に、調理済み食品(RTE)中のリステリア菌の減少に使用できるかどうか、生乳の加熱殺菌の代替法として使用できるかどうかについて、評価書を公開しました。

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オーストラリアで心配されている地球温暖化と腸炎ビブリオ食中毒の増加

 オーストラリアで腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus)が新たな食中毒菌として心配されています。2016年以降、カキを原因とする腸炎ビブリオ食中毒が増えているからです。地球温暖化による海水温の上昇と関連していると考えられています。 2月16日にオーストラリアの保健省は、この問題に関するレポートを発行しました。本記事では、その文書の概要を解説します。

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乳児用粉ミルクによるクロノバクター感染症とリコール(米国)

 米国FDAの2月20日の発表によると、ミシガン州のアボットニュートリションが製造した粉ミルクを摂取した後、4人の乳児がクロノバクター感染症とサルモネラ感染症に罹患しています。FDAは粉ミルク製品の購入または使用を避けるように消費者に警告しています。同社は2月17日に特定のロットの自主回収を発表しました。

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アイスクリーム製造ラインからリステリア菌が検出されて製品リコール(米国)

 2月11日の米国FDA発表によると、米国マンチェスター州のロイヤルアイスクリーム社は、アイスクリーム製造ラインにリステリア菌(Listeria monocytogenes)が検出されたことを受けて、アイスクリーム製品をリコールしています。米国では、アイスクリームのリステリア菌汚染に関して度々リコールがおきています。この記事では、過去2年間の米国でおきた、その他のアイスクリームへのリステリア菌の検出に関するリコール事例もまとめて紹介します。

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韓国産キムチによりカナダで腸管出血性大腸菌0157食中毒

 韓国産キムチによる腸管出血性大腸菌O157:H7の食中毒がカナダで発生しているようです。カナダ公衆衛生庁(PHAC)によって1月29日に発表されました。 2022年1月28日の時点で、キムチに関連する腸管出血性大腸菌O157の食中毒事例が14件確認されています。 本記事では現時点でカナダ公衆衛生庁の発表内容を紹介します。また同時に、過去のキムチによる下痢性大腸菌感染症として、 2012年に韓国で発生した腸管毒素原性大腸菌(ETEC)の事例も紹介します。

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