このページの目的

 世界では毎月食品微生物学に関する論文が何百何千と出版されています。すべての論文を読んでいる時間などとてもありませんね。ですけども食品微生物学の最先端科学を頭に入れておく必要があります。

 そこでこのコーナーでは、食品微生物学分野で世界的にインパクトをもたらした論文を紹介します。およそですけども、20年ぐらいの範囲で過去を遡って、非価値の高い論文と判断できるものを紹介していきます。もちろん、論文の評価というのは難しいです。一つの指標としてその論文が出版された後、多くの他の研究者によって引用されている論文は良い論文と言えます。その逆も真なりです。例えば、10年前に出版されたのに、著者たち自身以外に誰も引用していない論文は食品微生物学の発展に大きなインパクトを与えていないと判断できます。一方で、出版して3年ぐらいしか経っていたのに何度も信用されるような論文は、食品微生物学分野の同じ研究者たちがとても興味を持っている論文と言えます。

 このコーナーでは、このような論文の被引用数を参考にしています。

※このコーナーの記事は公益社団法人日本食品衛生学会の会員限定メールマガジンで私が執筆した記事を、学会の許可を得て、メルマガ発行以後1年以上経ったものについて公開しています。ただし、最新状況を反映して、随時、加筆・修正しています。