食品工場衛生管理における微生物検査ー環境モニタリング
食品工場衛生管理における微生物の環境モニタリングは、食品安全から見た食品微生物分野の重要項目である。個別のモニタリング事例について、本ブログでシリーズ化して、個別文献を紹介していく(連続ではなく、随時掲載)。
16S rRNAアンプリコンシーケンスによる粉ミルク工場の細菌叢解析
2023年1月23日
クロノバクター・サカザキ、サルモネラ菌の粉ミルク汚染は乳児への深刻な健康危害をもたらします。粉ミルク工場では、包装段階前のクロノバクター・サカザキの混入を防ぐことが重要です。その為に、工場環境の細菌叢解析が重要な意味を持ちます。本記事では、16S rRNAアンプリコンシーケンスス技術を用いて、アイルランドの2つの粉ミルク工場の微生物菌叢を2年間にわたりモニタリングした報告を紹介します。本研究は、16S rRNAアンプリコンシーケンス解析を用いて 粉ミルク工場環境の細菌叢を調べた最初の研究です。