サルモネラ

サルモネラ
原因究明が困難な市販野菜によるサルモネラ菌広域食中毒の原因究明事例

広域食中毒発生時に原因食品やこれらの食品の汚染ルートを疫学調査で解明することは、そう簡単な仕事ではありません。特にキュウリやレタスなどの一般野菜などが原因の場合は流通ルートが広範すぎて、原因究明は困難を極めます。今回紹介する論文は、米国の複数の州にまたがるキュウリに起因するサルモネラ菌による広域食中毒の事件解明の概要をまとめたものです。2014年の事例です。

続きを読む
サルモネラ
サルモネラ菌の血清型を次世代シークエンサーで決定ー英国では2015年からin silico MLST法を導入しています

サルモネラ菌の血清型の検査は感染経路を知るうえで重要です。しかし、これは大変な作業です。血清型を遺伝子配列によって決めることができればとても便利ですね。実はサルモネラ菌においてはそれが可能になりました。英国公衆衛生庁(PHE)は2015年から次世代シークエンサーを利用して、サルモネラ菌のin silico MLSTによって決める方法を導入しています。今回はそれに関する論文を紹介します。

続きを読む
サルモネラ
ピーナッツバターとサルモネラ菌食中毒

 今回はピーナッツバターとサルモネラ菌食中毒についての論文を紹介します。ピーナッツバターは水分活性が0.35以下なので、細菌が増殖することはまずありません。従って細菌による食中毒を想定しにくい食品でした。しかし残念ながら […]

続きを読む
サルモネラ
サルモネラ菌はどうやって腸内細菌との競合に打ち勝ち、感染を引き起こすのか?

人がサルモネラ菌感染し、サルモネラ菌胃腸炎をおこす場合、感染メカニズムとして、ヒトの腸管上皮細胞への侵入メカニズムについてはよく知られています。しかし、サルモネラ菌潜伏期間中にサルモネラ菌が腸内細菌とどのように競合しているかについては、あまり知られていませんでした。UC Davisのウィンター博士たちが2011年にnatureに発表した論がそのメカニズムの一端が明らかになしました。

続きを読む