■ 世界最新ニュース

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ウェンディーズのハンバーガーのロメインレタスが腸管出血性大腸菌の広域食中毒の感染経路として浮上(米国)

 米国CDCは、2022年8月19日、米国複数州で発生中の腸管出血性大腸菌O157:H7の広域食中毒の感染経路として、ウェンディーズ( Wendy’s restaurants)のハンバーガーに使われているロメインレタスの可能性があると発表しました。特定の食品がこの集団発生の原因であることはまだ確認されていませんが、患者の聞き取り調査によると、多くの感染者が、発病前にウェンディーズ でロメインレタスを使ったハンバーガーやサンドイッチを食べたと報告しています。

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パン粉をまぶした生鶏肉にサルモネラ菌の微生物規格基準設定(米国)

 日本でも米国でも生の鶏肉を原因とするサルモネラ菌やカンピロバクターの食中毒は深刻な問題です。ただし、鶏の生肉は、消費者が加熱調理をする前提で販売しています。したがって、これまで生の鶏肉については、サルモネラ菌やカンピロバクターに関する微生物基準は設定されていません。 これに対して米国ではかねてから消費者団体や有名弁護士事務所が農務省に対して微生物規格基準を設定するように、強い要望書が提出されていました。この度、生の鶏肉を用いた小麦粉製品について、初めてサルモネラ菌についての微生物規格基準が設定されることになりました。

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米国で発生中のリステリアのアウトブレイクの原因としてアイスクリームが浮上

  2021年から2020年にかけて米国で発生中の10州にまたが原因食品不明だったリステリアの広域アウトブレイクの原因食品は、アイスクリームの可能性が高いことを、米国CDCが発表しました。 2022年6月30日現在、23人の患者が確認されており(22人入院)、うち1人が死亡しています。また、別の患者は妊婦で、この感染症が原因で赤ちゃんが死亡しました。

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ノロウィルスの新たな感染経路としての唾液感染

 ノロウイルスも含めて、一般に、食中毒の微生物は唾液感染はしないと考えていられています。食中毒微生物は糞便由来で排泄され、食品や人の手指などを通じて、再度、人間に感染します。ところが、 2022年6月29日に発表されたネイチャー誌はこの常識を覆しました。米国国立衛生研究所のゴッシュ博士らは、ノロウィルスは唾液から感染することをマウスモデルで証明しました。

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ドイツでは最もリステリア菌感染しやすい食べ物はスモークサーモンである

リステリア菌に汚染されたスモークサーモンおよびグレービングサーモン製品が、ドイツにおけるリステリア症感染の深刻なリスクとなっているようです。ドイツでは、10年の間に20件以上のリステリア症のアウトブレイクがサーモン製品に関連しています。原因食品が特定されなかったアウトブレーク事例も含むと、スモーク魚を原因とするリステリア感染症の件数ははもっと上がるのではないか危惧されています。

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中国における妊婦やその他の人々のリステリア菌食中毒と食べ物の関係

中国では、現時点で、リステリア菌によるアウトブレイクは確認されていません。したがって、リステリア菌と食べ物との関係についてほとんど分かっていません。この状況は日本と似ています。しかし、病院レベルの調査ではリステリア感染患者は、妊婦を中心に数多く確認されています。この点も、日本の状況と同様です。このたび、中国人のリステリア菌感染にとって危険な食べ物や食生活習慣の一端が明らかになりました。北京疾病予防管理センターのニウ博士らの報告(2022年2月出版)です。

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米国でまたピーナッツバターによるサルモネラ食中毒が発生しました

米国でピーナッツバターによるサルモネラ食中毒が発生しました。2022年5月25日現在、12州から合計16人のSalmonella Senftenbergのアウトブレイク株への感染が報告されています。米国では2006年から2012年にかけて、3回もピーナッツバターによるアウトブレイクが発生しています。当時のオバマ大統領がテレビ出演し、繰り返されるアウトブレイクを防げないFDAを非難したことなどでも知られています。あれから10年、またしても、ピーナッツバターによるサルモレラ食中毒が繰り返されてしまいました。

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フランスで発生した冷凍ピザによる腸管出血性大腸菌アウトブレイク

2022年3月から4月にかけてフランス全土で冷凍ピザによる腸管出血性大腸菌感染が発生しました。2022年4月25日現在、55人の患者が確認されています。ほとんどの患者は子供たちです。溶血性・尿毒症症候群(HUS)注)も多くの子供たちが発症し、死者も2名出ています。また意識不明の植物状態の子供たちもいて、現在フランス全土で大きな心配時となっています。世界最大の食品・飲料会社のネスレ社の傘下のブイトーニ社の冷凍ピザが原因であると当局は推定しています。現在フランス公衆衛生当局によりついてこの工場の衛生管理状態について調査中です。

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チョコレートを原因とするサルモネラ菌食中毒がヨーロッパで発生

チョコレートによる細菌性食中毒はほとんど起きません。しかし、2022年4月に、チョコレートによるサルモネラ菌の多国間アウトブレークがヨーロッパで発生しました。子供向けのチョコレート(イタリアの食品会社フェレロのキンダーチョコレート製品)によって、EU9か国とイギリスで合計、約150人の子供たちがサルモネラ菌に感染しましています。同社のベルギー工場から出荷されたチョコレートが原因です。本記事は欧州食品安全機関と欧州疾病予防管理センターが2022年4月12日に発表した中間報告の内容を紹介します。

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欧州食品安全機関(EFSA)は食品の高圧処理(HPP)の効果について評価書を発行しました

 食品の高圧処理は、食中毒の原因や食品を腐敗させる微生物を死滅させる非加熱の食品保存技術です。高静水圧処理(HHP)または超高圧処理(UHP)とも呼ばれています。2022年3月8日に欧州食品安全機関(EFSA)は高圧加工食品の安全性と効果、特に、調理済み食品(RTE)中のリステリア菌の減少に使用できるかどうか、生乳の加熱殺菌の代替法として使用できるかどうかについて、評価書を公開しました。

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